paper world...

小さな時は　私が主人公だった。
物語りの中に出て来るお姫様になった気分で
いつもひとり言を言っては鏡の前にいた。


、、、、
母は普段、化粧を全くしない女性だったから
三面鏡の前には 化粧水と乳液 ヘアクリーム、、、
豚毛のブラシが置いてあるくらい。。

それでも小さな引き出しを開けると
口紅とファンデーションと香水があった。。

勝手に触ると怒られるんだけど
やっぱり母の目を盗んでちょっと拝借。
（当然の事ながら必ずバレてるんだけど、、）

口紅、少しだけ塗ってみよう。。
いつもはみ出したり、塗りすぎたり、、、
香水はドキドキする香り。。

腰の下まであった長い巻き毛を結んで
端切れを腰に巻いて、薄紫の風呂敷を頭に巻く。
これで完璧！（笑）
お姫様の出来上がり。。

今思い出しても楽しくて可愛いイタズラ？
女の子は必ずやってるんだよ、、、

シンデレラに白雪姫、眠れる森の美女、人魚姫。。
美しくて優しくて、皆に好かれてる理想の女達だね、、、
自分もそんな風になれると本気で思ってたのかも。（笑）

papaer world

詰め寄るスキもないないんだ
淡い洞窟に抱かれ眠るほど ロマンチストでもないから

ため息の深さに溺れて 上っ面の恋に酔いしれる時もあるもの
首筋につたう雫をうけて 黒い瞳にその気になる

切り抜いた夢　物語は続く
paper world...

甘いkissをください 熱い情熱も欲しい
見た目程ストイックには生きれなくても

リンゴの毒に身体を支配される前に 私を塗りつぶして
ガラスの靴はかかとを削るくらい　その痛みを耐えて

切り抜いた夢　物語は続く
paper world...
paper world...